TOM'S LESSON :: Vol.6 :: アメリカ在住、ポートウィックパートナーのTOM金沢が執筆する最新レッスン!

TOM'S LESSON

昨年、遼君がPGAデビューした際のレポートです!

P1010432.jpgそろそろ気温も和むころとなり、愛すべきゴルファーの皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。例年より肌寒い日が多かった今年の南カリフォルニアの冬でしたが、そんなことは委細かまわず練習に励んでいる方、引き続きがんばってください。逆に、それを理由に練習をサボっていた方、言い訳がなくなってきた今日この頃ではないかと思います。そろそろ重い腰を上げてくださいね。さもないと、もうすぐ訪れる本格シーズンで、カゲレン積んでるライバルに大きく水を空けられますぞ。 前号では、本気でゴルフを始めよう、上達しようと発奮したならば一度クラブが自分にあっているのかどうかをチェックすることを提案させていただきました。今回は、当然の流れとしてそのゴルフクラブとの付き合い方に話を進めていきたいと思います。

CIMG2088.JPG自分にあったクラブを手にすることで上達のスピードに差が出ることは間違いありませんが、さりとて魔法のクラブを手に入れるわけではないので練習なしで上達はありえません。しかし、一口に練習といっても、やらないよりやったほうがいいのは尤もですが、闇雲にひたすら出鱈目にボールを打ち続けても身に付くものは僅かです。練習とは、繰り返し同じ動作をすることで、その動きをリピートできるようにすることが目的です。ボールにうまく当たったとかよく飛んだとかも大事なのですが、どうやったらうまく打てたかを覚えておけるように意識をしながら練習することが大切です。そして、次の球を打つ時に、また翌日練習に行ったときにもどうやってスイングしたかを自分で覚えていなければ上達・習得したことになりません。ありがちなのは、よく飛んだという結果からスイングというプロセスを無理やり後付けするのをよく見かけますが、そうではなく、どこをどう意識してスイングしたら結果的に良く飛んだとか良いコンタクトをしたことを、確認していく考え方が次のショットをリピートできるかどうかを左右しているとお考えください。

ゴルフのボールは何で打つ? と訊かれたら、どう答えますか? 答えは至極当然、ゴルフクラブで打ちます。ですね! ここで、スイングで打つとか腰で打つなんていう答えを即座に頭に思い浮かべた方は、年季が入ったゴルファーである反面、ゴルフという悪い伝染病の中でも特にたちの悪いスイング病に犯されているかもしれません。つまり、へたをすると一番の本質を忘れている可能性があります。ここで私が言いたいのは、ゴルフのボールはゴルフクラブで打つのですから、ゴルフクラブを正しく使うことがなにより大切な要素だということです。スイングは、ゴルフクラブを正しく使う・動かすためのものであり、ゴルフクラブとの協調・調和を無視しては成り立たないものだということなんです。

P1010427.jpgゴルフクラブのヘッドが何であんな形をしているのかを、改めて考えてみてください。先端(トウ側)が大きく重く、手前(ヒール側)が絞られていて軽い。そしてそこにシャフトが装着されています。これはアイアンについても同様です。このような形の原型はすでに100年以上前からできています。それがどんどん進化を続け、現在の形状をしています。これつまり、ヘッドはシャフトという軸を中心に回転(内転)するためにできていると考えるべきではありませんか。バックスイングでクラブを右に回転させながらクラブを振り上げて(当然左利きの人は反対)、インパクトに向けて自然と逆回転(戻す)させ、フォロースルーではその延長で完全に左に回転させます。プロや上級者のスイングを見ると必ずクラブのいわゆる自然なターンができています。しかし、多くのゴルファーの意識として、クラブフェースというボールを打つための概ね平らな面を見てしまうと、その面を飛ばしたい方向に向ってキープしたいという動作をどうしてもしがちで、それは人情としては自然・当然なのですが、それでは回転したがっているクラブヘッドの動きに対して逆らってしまっています。多くの上達しきれないゴルファー(ダッファー)にとっては、誤解が引き起こす大きな間違いの産物とまで言われているゴルフのスイングですが、根本的なクラブヘッドの動きを無視することに端を発した誤解がスイングを難解なものにしていると考えていただいても過言ではないと思います。

考えてもみてください。ちょっとでもゴルフをやったことがある人ならほとんどの人が知っているもしくは聞いたことがある、言われたことがある基本といわれる教えの数々・・・
左ひじを曲げるな!
・脇をあけるな!
・顔(頭)を上げるな!
・肩を回せ!
などなどなどなど・・・

一般的に、身体の基本構造は皆さん同じはずです。両腕が肩に、つまり上半身の上両端に付いているのですから、これらのことを実行しようとしたら両手で持っているクラブを右に左に回転させなければできっこないことばかりなんです。逆に言うと、これらの格言的に言い伝えられてきた数々の教えは、これが全部一度にできたらゴール! というスイングの究極を言い表しているのかもしれません。

CIMG2092.JPGもちろんゴルフのスイングはこの一言では片付けられないものです。身体のターンやらスイングプレーンのイメージやら頭の中で想像しなくてはならないものだらけです。ただ、そういった練習の過程でクラブヘッドの動きのイメージを試していただくことで、これまで解決しなかった問題点がいくつか解けてくる可能性があります。そして、意を決してレッスンを受ける際には、そのイメージが有るか無いかでインストラクターの指示する練習テーマができるかできないという結果をもたらすことでしょう。

少し観点を変えて、ゴルフクラブと愛すべきパートナーになっていただくことをお勧めします。ゴルフクラブは、「俺のスイング通りに動け!」と力ずくで命令しても逆らうばかりであまり良い関係が生まれません。逆に、どう動きたいかを素直に受け入れることで、ものすごく従順なパートナーとなり大活躍してくれます。しかも、それを続けているうちは決してクラブは疲れた飽きたなどといって裏切りません。同じようにやっているつもりでもやはり多少機嫌の悪い日もありますが、それはあなたの思いやりが足りないせいだと反省してください。ゴルフクラブの声を聞く耳・・・それは唯一の接点である手の感触! だからグリップは、やさしく包むようにイメージしてください。昔から言いますでしょ! 小鳥を逃がさないように、しかし絞め殺さないように、とか、殻をむいたゆで卵を落とさないように、しかし潰さないように! 

CIMG2093.JPG今号の最後に、
理論的にゴルフクラブやスイングのことを色々と考え知ることは複雑ゆえに楽しくもありますが、ゴルフも所詮は人間がやるスポーツ、ボールゲームのひとつ。プログラムされたロボットのようにいつも完璧な動きやリズムを維持などできない。成し遂げたいことをイメージの中で大切にしながら、ある程度いい加減にやる度胸も必要。たまには結果オーライMore than welcomeと思えないと、窮屈でやってられない日もある。ゴルフはよくフィーリングのゲームと言われます。改めて、「たかがゴルフ、されどゴルフ」などといった言葉を残されて逝った名ゴルファーの偉大さが身に沁みます。

アメリカ雑誌「TEE UP GOLF MAGAZINE」(TEE UP INC.発行)で掲載された内容です。


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チャレンジホビー「夫婦ゴルフのすすめ」
※NHK教育テレビ・毎月曜放送
番組内では青山薫プロの薦めでガダルカナル・タカ、橋本志穂夫妻が「サイカグローブ」を使用し技術向上を目指します!!

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